加工・業務用野菜の安定供給に向けて― 熊本マッチングイベントとレタス産地視察
2025(令和7)年10月29日(水)熊本県八代市にて開催された「加工・業務用野菜生産者と実需者とのマッチングイベント」に、クラカグループ倉敷青果株式会社カット野菜部が実需者として、当グループの農業生産部門クラカアグリ株式会社が生産者として参加しました。

本イベントは、加工・業務用野菜の安定調達に課題を抱える実需企業と、生産規模拡大を目指す産地を直接つなぐことを目的としたものです。当日は食品メーカー、カット野菜工場、外食チェーン、農業法人、JAなど多様な関係者が集まり情報交換が行われました。
生産者側が自らのこだわりや栽培技術、地域の気候条件を活かした特色ある生産体制について熱心にアピールする一方、実需者側も自社の品質基準、物流体制などの強みを紹介しました。
当社からはカット野菜部が、キャベツ、大根、人参、小ねぎ、ピーマン、トマトの契約取引を希望し参加しました。一方、クラカアグリは現在栽培している青ねぎ、キャベツ、玉ねぎ、スイートコーンの生産規模を拡大し、加工・業務用分野への外販も視野に入れ、本イベントに参加しました。

午後からは生産者と実需者によるマッチングや加工・業務用野菜における契約取引のガイドラインに関する講義がありました。
続くグループ討議では「加工・業務用野菜の生産・供給の拡大を進めるためにはどうすればよいか」をテーマに、野菜の作柄状況と今後の見通し、今年も続く猛暑や干ばつのほか、異常気象の発生頻度が高まる中で、今後を含めて、原材料の安定供給を図るためには何が必要かについて話し合われました。

丸西産業株式会社熊本支店を訪問
マッチングイベントの後、同じく八代市内にある丸西産業株式会社熊本支店を訪問しました。
2025(令和7)年7月16日に訪問した川上支店・嬬恋出張所「日本一のレタス産地と高原キャベツ名産地、丸西産業川上支店・嬬恋出張所を訪問しました」のトピックでも触れた通り、季節ごとに産地リレーで安定的にレタスを供給していただいています。
今回はその冬春シーズンを担う熊本の現場を拝見しました。


まずリーフレタス、サニーレタスの圃場を視察し生育状況を確認させていただきました。
続いて熊本支店で開催されたレタス類の目揃え会に参加しました。目揃え会とは作物の見た目やサイズ、色づきなどの「出荷規格」を確認・統一する会です。
冒頭に相川常務のご挨拶があり、続いて当社の河合が販売状況等について報告しました。
その後、福田課長から他産地の作況について説明があり、野島主任からは直近の気温や積算温度、降水の見通しと今後の対策が共有されました。
一連の情報を踏まえ、八代の出荷開始に合わせて茨城産、長崎産のサンプルを確認して品質基準をそろえる方針を確認し、最後に上村部会長のご挨拶で締めくくられました。

今回のマッチングイベントおよび丸西産業株式会社熊本支店への訪問を通じ、生産地と実需者が手を取り合う重要性を改めて実感しました。
生産者の皆さまの取り組みや現場の状況を直接伺うことで、加工・業務用分野における課題の共有と、より良い供給体制に向けた具体的な方向性を再確認できたと感じています。
今後も実需者としての責任を果たしながら、産地との協力関係をより深め、持続的な国産野菜の生産・供給の実現に向けて尽力してまいります。

九州で唯一の花火競技大会、やつしろ全国花火競技大会(2025年現在)
