秋の果物特集|栗(JA上益城)~ほくほく食感が魅力の秋の味覚

秋の果物特集 第二弾は 秋の味覚の代表格「栗」です。
クラカグループ倉敷青果株式会社果実部での主な仕入先は熊本県の「JA上益城」で、8月末から10月末にかけて収穫・出荷されます。
日本人にとって「栗」といえば、栗ご飯や栗きんとんなどに使われる「日本栗」と、天津甘栗でおなじみの「中国栗」が思い浮かぶのではないでしょうか。
果実部で仕入れ・販売している栗は「日本栗」で、「天津甘栗」については11月頃から輸入青果部で取り扱っています。※天津甘栗については取り扱っておりません。(2025年現在)
これらは品種が異なるため、味や性質も大きく違います。
栗の特徴的な栄養素にビタミンCがあります。
通常、ビタミンCは熱に弱く壊れやすいのですが、栗に含まれるものは熱に強く、加熱しても壊れにくい性質があります。
また、渋皮には強い抗酸化作用を持つ>タンニンが含まれており、老化の防止やガンの予防に効果があるとされています。
秋の味を感じながら、高品質の栄養を摂取できる嬉しい果実ですね。
日本栗
大粒で甘さは控えめ、豊かな風味と香りの良さが特徴です。果肉は水分が多く、しっとりとした食感があるため、茹でたり蒸したりする調理法に適しており、栗ご飯や栗きんとん、高級和菓子などに使われます。

渋皮と果肉がタンニン(ポリフェノールの一種)によって強く密着しているため、渋皮が剥きにくいという難点がありますが、この特性が独特の風味を保つ要因にもなっています。上品で繊細な味わいが魅力の食材です。
中国栗
日本栗に比べて小ぶりで、果肉は締まっており、強い甘みを持っているのが特徴です。水分が少なく、日本栗よりもアクが強いため、味が濃く感じられます。
中国栗の最大の利点は、渋皮が剥きやすいことです。加熱すると鬼皮も渋皮も簡単に剥がれるため、焼き栗(天津甘栗)として、そのまま手軽に食べるのに非常に適しています。