長なす、ピーマン圃場視察のためJAひろしま中央地域管内を訪問しました

2025(令和7)年7月10日(木)、クラカグループ倉敷青果株式会社カット野菜部課長河合、同じく課長の藤原、営業の小林が、商談および圃場(ほじょう:畑や田んぼのこと)の視察のため、JAひろしま中央地域管内を訪問しました。
今回の訪問では、JAひろしま中央地域の橋本様、西田様にご対応いただき、長なすとピーマンの出荷状況や栽培体制についてお話を伺いました。
まず、福富アグリセンター営農指導員の古谷様にご案内いただき、生産者の明知様が管理する長なす圃場を視察しました。
こちらでは食感が良く濃い紫色の光沢が魅力の「筑陽」という品種が栽培されており、標高370mの立地で朝6時から9時の時間帯に収穫作業が行われています。
水の管理には特に気を配っており、今年の猛暑に対応するため、通常の灌水設備に加えて水路から直接水を引き、畑の通路にも水を入れるという工夫をされていました。
また、環境に優しい栽培方法として、植物を活用した害虫防除に取り組まれています。
ソルゴーは草丈が高く、茎が丈夫で密植が可能なため、風よけ対策として効果的です。加えて、バンカープランツとしても機能し、害虫の天敵となる昆虫を呼び寄せて害虫の抑制効果をもたらします。
同様に、マリーゴールドやバジルといったコンパニオンプランツも害虫防除に活用されており、防虫ネットの設置と合わせて、これらの取り組みにより持続可能な栽培を実践しています。
7月下旬より出荷が開始される予定で、圃場では着々と準備が進められています。
続いて、加工に適した大玉で肉厚の品種「ちぐさ」を栽培されているピーマン生産者の大野様の圃場を訪問しました。
ピーマンは乾燥・過湿ともに嫌うとてもデリケートな野菜です。今年の猛暑により日焼けや根腐れといった高温障害が発生しているため、朝夕2回、各20分間の灌水を行い、ピーマンの負担軽減に努めています。
また、イノシシやヌートリアなどの野生動物から大切な農作物を守るため、防護ネットと電気柵を組み合わせた対策も講じられていました。
今回の産地訪問を通じて、厳しい気象条件の中でも新鮮で美味しい野菜をお届けするために日々ご尽力いただいている生産者の皆様に、改めて深い敬意と感謝の気持ちを抱きました。
今後も生産者の皆様と連携を深めながら、安全・安心な野菜を安定して皆様の食卓にお届けできるよう努めてまいります。


豊かな緑に囲まれた美しい景観が魅力の広島県福富ダムの貯水湖「しゃくなげ湖」
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