「三原の美〜なす」の現場へ!JAひろしま三原管内を訪問しました

2025(令和7)年9月26日(金)、クラカグループ 倉敷青果株式会社カット野菜部の河合課長と小林が、JAひろしま三原管内、三原西アグリセンターを訪問しました。
今回の訪問では、JA全農ひろしま園芸部園芸課課長代理園芸直販事業所の藤田様、JAひろしま三原西アグリセンター営農指導担当の扇谷様にご対応いただき、長なすや白ねぎの圃場(ほじょう:畑や田んぼのこと)を視察し、商談・意見交換を行いました。
「三原の美〜なす」の圃場を視察
まず、長なす部の部会長である森川様が管理する長なす圃場を視察しました。
森川様は長なすのほか、白なす、水なす、ピーマン「ちぐさ」など、多様な品目が栽培されており、これらについて今後のお取り引きに関する商談を行いました。
こちらの圃場では、三原市の特産品「三原の美〜なす」として知られる品種「筑陽」が栽培されています。30年以上前から栽培されているこの地域を代表する農産物は、極めて黒に近い赤紫色の美しい色合いが特徴で、ほどよい歯ごたえの皮肌ときめ細かくジューシーな果肉を持っています。
長なす部会の皆様は、JAの土壌診断を基にした土づくりや追肥管理、こまめな圃場巡回や適切な整枝による病害虫対策など、きめ細やかな栽培を実践されています。厳しい暑さには灌水チューブで対応するほか、シルバーマルチによる高温対策など継続的な改善にも力を注がれ、こうした努力の積み重ねにより、高品質な「美〜なす」が育まれています。
出荷期間は6月後半から10月中旬までとなっており、この間、新鮮な長なすが安定して供給されています。しかし、近年の猛暑の影響で姉妹品種「PC筑陽」の栽培が厳しくなっていることから、JAひろしまでは筑陽品種の生産拡大に取り組んでいます。
また、「三原の美〜なす」のブランド強化に力を入れており、小袋包装での出荷を開始したことで消費者の目に留まりやすくなり、認知度の向上が期待されています。部会長を中心に地域の担い手が結束し、消費者に喜ばれるナスづくりと地域全体の活性化を目指して励んでいます。
白ねぎ圃場での商談
続いて、株式会社「明るい農村」が管理する長なす圃場を訪問しました。
長なすの圃場のすぐ隣では、約1.2ヘクタールの圃場で白ねぎの栽培がおこなわれています。
11月中旬から3月の出荷予定で、出荷方法についての意見交換を行いました。
今回の訪問を通じて、地域を挙げての栽培への取り組みを知ることができました。また、今後の取引につながる有意義な商談ができるとともに、生産者の皆様との連携をさらに深める機会となりました。
今後も生産地とのつながりを大切にしながら、新たな取引の機会を広げ、安全・安心な国産野菜を皆様の食卓にお届けできるよう努めてまいります。
「山」「里」「海」の三景を表現した、三原市の美しい日本庭園「三景園」