加工・業務用野菜生産者と実需者とのマッチングイベントに参加しました
2025(令和7)年9月19日、クラカグループ倉敷青果株式会社の寺田部長、河合課長が「加工・業務用野菜生産者と実需者とのマッチングイベント」に参加しました。
当社は、国産野菜の活用拡大を目指す農林水産省の「国産野菜シェア奪還プロジェクト」に参画しており、国産野菜の安定供給のため新たな生産者とのネットワーク構築を目指す当社にとって、大変実りの多い一日となりました。

野菜流通カット協議会が主催する本マッチングイベントは、農林水産省の国産野菜供給体制づくり支援事業の一環として実施されました。国産野菜のシェア拡大に向けて、生産者・実需者双方の販路拡大を目指すとともに、国産野菜や加工・業務用野菜の周年安定供給を実現するための取り組みの普及・啓発を行い、園芸産地の育成を促進することを目的としています。
また、カット野菜製造事業者や食品加工会社といった実需者のニーズに対応した加工・業務用野菜の生産拡大と供給体制の強化を図るため、生産者と実需者が繋がる機会を提供し、取引成立に向けた調整を行います。取引が成立した案件については、その後も継続的にフォローアップを実施します。
午前は、カット野菜工場で使用するレタスやキャベツなど加工・業務用野菜の取引先開拓を目的に、生産者と実需者の交流の場が設けられ、新たな契約に向けた具体的な協議を行いました。
午後は2本のセミナーがありました。1本目は契約取引を行う際の取引ガイドラインや相互評価の方法について、2本目は安定供給に向けた台風や地震などの自然災害対策について、それぞれ講演が行われました。
その後、生産者と実需者が3つのグループに分かれて行った討議では、加工・業務用野菜の安定供給と拡大に向けたさまざまな課題について活発な意見交換が行われました。
生産者からは、肥料や農薬など資材価格の高騰に伴うコストをどのように価格に反映させるか、輸入産地とのすみ分けをどう進めるか、また末端価格の上昇が生産者の収入にどのように結びつくのかといった価格形成や契約のあり方に関する問題が多く提起されました。
一方で、年間を通じた安定供給のための生産計画や、物流面での課題、新たなニーズへの対応など、議論は多岐にわたりました。
特に今回は、猛暑や干ばつなど異常気象が頻発する中で、原料野菜の安定供給をいかに確保していくかという課題に焦点が当てられ、参加者たちは真剣に意見を交わしていました。
クラカグループは今回のマッチングイベントで得た知見やネットワークを活かし、今後も国産野菜の安定供給に全力で取り組んでまいります。
