令和7年度「加工・業務用野菜の生産者と実需者を結ぶ交流会」に参加しました
2025(令和7)年11月17日(月)、中国四国農政局主催の「令和7年度 加工・業務用野菜の生産者と実需者を結ぶ交流会 ―参加者の人脈作りの場―」に参加しました。
当日は農園やJAなどの生産者をはじめ、商社などの中間業者、食品メーカー、給食業者などの実需者、種苗や資材の支援事業者、さらに農研機構や農林水産省の関係者など、合計46社・団体が集まりました。

日本国内で消費される野菜の約6割は加工・業務用であり、そのうち約3割を輸入野菜が占めています。農林水産省は海外調達の不安定化によるリスクを軽減するため、令和6年3月に当社も参画している「国産野菜シェア奪還プロジェクト」を設立し、加工・業務用を中心とした国産野菜の生産・供給に関わる事業者の経営安定化を支援し、国産野菜の活用拡大を推進しています。
本交流会はこのプロジェクトを受けて開催されたもので、中国四国地域における加工・業務用野菜の生産と活用拡大に向け、生産者や実需者だけでなく、物流、資機材、金融、研究、行政など幅広い関係者による新たな出会いの創出、課題解決の糸口発見、商談機会への土台づくりを目的としています。
今回の交流会は中国四国農政局の会議室での開催だったため、比較的小規模な展示会となりましたが、その分、参加者同士の距離が近く、21団体がブース出展したこともあり、商談や情報共有が盛んに行われる活気ある交流会となりました。
クラカグループからは倉敷青果株式会社カット野菜部、農業生産部門のクラカアグリ株式会社が参加し、カット野菜部のブースでは、ホール品、袋サラダやカップサラダ、真空包装の野菜を展示しました。特に真空包装の野菜や鍋用のキット品などに興味を持つ方が多く見られました。

一方、クラカアグリのブースでは、自社で生産した青ねぎや、その青ねぎを倉敷青果のカット野菜工場で加工したブランドねぎ「倉敷ねぎ」、クラカブランドのカットキャベツを展示しました。こちらでも作業風景や従業員それぞれの思いを伝える紹介動画を流し、農業生産の取り組みをご紹介しました。

交流会のプログラムの一環として、各社の特長や強み、実績、参加目的などを発表する「取り組み発表会」が行われました。クラカグループからは倉敷青果株式会社の寺田部長とクラカアグリの牛丸課長が発表を行いました。
牛丸課長は、クラカアグリの農業生産の取り組みについて発表しました。
岡山県内の遊休農地や水田を有効活用し、青ねぎ、キャベツ、玉ねぎの加工・業務用野菜に特化した栽培を行っており、ICTを活用した作業内容の見える化や機械化による省人化を推進することで、生産効率の向上に取り組んでいることを紹介しました。
なお、スイートコーンについては一般消費者向けの販売も行っていることに触れました。
また、農業支援として新見市の約7ヘクタールの敷地でキャベツ生産を令和11年から開始する計画や、外販拡大に向けて実需者との連携を深めていきたいという意向も発表しました。

続いて、寺田部長がカット野菜部の取り組みについて発表しました。
カット野菜事業を開始してから約20年が経過しており、当初のきっかけは青果業界に新しい改革をもたらすことだったと説明しました。以来、クレームの削減や新商品の開発などさまざまな取り組みを継続しながら、現在では中国四国地域のハブセンターとして山陰や四国への中継拠点としての役割を担う取り組みを行っています。また、学校給食会への納品を通じて安全・安心な地元の野菜の供給にも力を注いでいることを紹介しました。
最後にこの日発表した取り組みについてはクラカグループのホームページや当グループのYouTubeチャンネルで閲覧できるので、ぜひこちらもご覧いただきたいと発表を締めくくりました。

今回の交流会を通じて、多くの企業や団体の皆さまとお話しする機会をいただきました。
新たなパートナーシップの構築に向けて、今後も積極的に情報発信と交流の場への参加を続けてまいります。