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バナナ追熟加工設備(ドーワテック製)新設し、本格稼働

バナナ人気の定着化による需要増(食べやすく・健康に良い)に伴い、従来のバナナ追熟加工設備【1974年(昭和49年)建設】12棟を取り壊し、その跡地(803㎡)に処理量が従来の1.6倍になる新設備を新設いたしました。

 

この事により、今までは4割を外注していましたが、全て自社で加工可能で行える体制が整いました。

新設したのは、756ケース収容できる設備7室。壁際と天上位の中央から空気を循環させる【差圧式】と呼ばれる方式で効率よく温度管理できるようになり、コンピューターで温度や湿度などを管理し、従来6~7日かかった追熟期間を4~5日に短縮させました。

 

弊社が輸入するバナナはフィリピンから青い状態で神戸港に陸揚げ、倉敷に運んで追熟し、岡山県全域の取引先に納めています。バナナは追熟後に傷みやすくなるため、消費地に近いところで追熟させる利点は大きい。

 

県下最大規模の最新式のバナナ追熟加工設備となり2011年(平成23年)9月1日より本格稼働した。

1、設備概要

A.新設建屋 803㎡

新設バナナ追熟加工設備(差圧式)7室 1室当たり 756ケース収容(1ケース13kg)

 

 

B.継続して使用  従来の加工設備(強制通風式)4室 1室あたり 480ケース収容

2、 総工事費 1億5千万円

3、加工能力

A+B 年間 39万ケース

従来の設備の年間加工能力  24万ケース

従来比  162.5%

4、設備の特徴

①簡単な室入れ  生産地フィリピンの農園より青バナナをパレットに積んだ状態で船積み、神戸で荷役、クラカの加工室へそのパレットのまま、フォークリフトでの入出庫作業が行われる為、省力化、作業時間の短縮化が図られます。

②均一な熟成加工   シートレス方式専用特殊ファンにより温度、湿度及びバナナの果肉温度を均一・安定させる風の流れが実現できるので、従来よりいっそう、仕上がりの均一化が可能になります。また、生産地から末端の量販店まで、積み替え作業がない為、スレ傷、アタリが発生しにくく、店頭での日持ちがよくなる。

 

③トータルな熟成制御   従来の加工者の「勘」と「経験」による加工から、バナナ追熟システムは自動的に選択した加工スケジュールに従って、コンピュータで温度、湿度、果肉温度、エチレンガス、二酸化炭素濃度の制御・管理を行う。品質を落とすことなく熟成のスピード調整や、省エネルギー運転制御も可能になりました。

 

④従来式と差圧式   従来の強制通風式では、熟成室へ入れる前に積み替えが必要であり、風の流れは一方の端から流れ、バナナ自体が発する熱により室内温度と果肉温度の差が4~5℃程度になっていた。この度、導入の差圧式では、空気の圧力差を作りバナナの箱の中へ強制的に風を通過させる。また、温度管理が正確で高温高湿度加工が可能になり、加工時間の短縮化が可能になった。

5、バナナ追熟設備に併設し、冷蔵保管庫 一室176㎡を設置。

生産地・顧客の品質管理に対する要求に答える為、青果市場全体で完全コールドチェーン化を充実・強化した。

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