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岡山県北ジャンボピーマン、青ネギ、白ネギ、レタス圃場を視察しました

奈義・蒜山の圃場を視察しました

2025(令和7)年6月5日(木)、クラカグループ倉敷青果株式会社のカット野菜部課長の河合が、商談と圃場(ほじょう:畑や田んぼのこと)視察のため、岡山県北部の勝田郡奈義町・津山市勝北地域・真庭市蒜山を訪問しました。

ジャンボピーマン、青ネギ、白ネギ、レタス圃場を視察しました

今回の訪問では、お取引先のブライトコーポレーションの松本社長、青木様、安藤様にご対応いただき、奈義町、勝北地域において、ジャンボピーマン青ネギ白ネギの商談および圃場を視察しました。

この地域は、岡山県北東部の那岐山(なぎさん)や広戸仙(ひろとせん)の麓に位置し、県内三大河川の吉井川の支流が縦横に流れる、豊かな水資源に恵まれた土地です。また、火山灰由来の肥沃な土壌「黒ボク土」が広がっており、農業において重要な役割を果たしています。

黒ボク土とは

黒ボク土が広がる那岐山、広戸仙の麓
黒ボク土は、火山の噴火によって降り積もった火山灰が、長い年月をかけて分解・変化し、腐植(ふしょく)と呼ばれる植物由来の有機物をたっぷり含んでできた黒い土です。

この「黒ボク」という名前は、土の色が黒く、手で触れるとふんわり柔らかく「ボクボク」とした感触があることに由来すると言われています。

黒ボク土の大きな特徴は、水はけがよいのに、同時に適度な水分を保ってくれることです。また、土の中に空気がしっかり通るため、作物の根がのびのびと育ちやすい環境を作り出してくれます。さらに、柔らかく耕しやすいことに加え、肥料の成分をしっかり保持する力もあるため、農作物の栽培にとても適した土壌です。

岡山県北部にある那岐山のふもとは、夏でも比較的涼しい気候に恵まれ、山から流れる清らかな水も豊富です。この自然の恵みと黒ボク土の特性を生かすことで、農薬や化学肥料に過度に頼らず、安全で質の高い農作物を育てることができます。

こうした環境は、地域の農業を支える大切な資源として活用されており、持続可能な農業への取り組みにもつながっています。

商談では、ジャンボピーマンと白ネギを加工用として利用する取り組みについて話し合いを行いました。

圃場視察ではまず、勝北地域にあるジャンボピーマンの圃場を訪れました。
こちらは松本社長が管理されており、1反ほどの圃場に約800本のジャンボピーマンが栽培されています。
8月から11月中旬が収穫期となり、3トンの収穫を見込んでいます。

ジャンボピーマン
続いて、安藤様が管理される青ネギ圃場へ向かいました。
約9反の広さを持つこちらの圃場では、5月末から12月の間に2~3回の収穫を計画し、時期に応じた栽培管理を心がけています。特に8月から10月は、ネギを刈った後に暑さで株が枯死してしまう可能性があるため、灌漑設備を整え、注意深く栽培に取り組んでいます。

勝北地域のネギ
その後、同じく安藤様担当の奈義町にある約9反の白ネギ圃場を視察しました。
収穫期となる8月から12月には、約30トンの収穫を見込んでいます。

奈義町のネギ圃場
最後に、西へ70km余り移動し、蒜山の入澤様が栽培されているレタス圃場を視察しました。
標高約450mに位置するこちらの圃場では7月中旬まで収穫を行い、8月下旬からは標高550~600m付近の圃場にて栽培を行います。

蒜山のレタス圃場
入澤様のレタス

今回の視察を通じて、地域の特性を活かした作物栽培と、生産者の方々の真摯な取り組みに触れることができました。
今後も地域の農家の皆様との信頼関係を大切にしながら、新鮮で安全な地元産野菜を地域の皆様にお届けできるよう、取り組んでまいります。
 
訪問地図中国山地の雄大な姿と山麓に広がる圃場。左から広戸仙、滝山(たきやま)、那岐山