2024年度内定式および勉強会を行いました
2024(令和6)年10月19日(土)、クラカグループ本社屋3Fにて内定証書授与式と勉強会を行いました。
今年は内定者4名のフレッシュな顔ぶれが揃い、昨年入社の先輩社員と各部署の責任者とで歓迎させていただきました。
まずはクラカグループ専務の冨本が内定者の皆さんへ祝辞を述べました。
皆さん本日は内定式、誠におめでとうございます。
昨今はコロナ感染症という言葉がほぼ死語となり、その後にはインバウンドの増加、気象台観測史上最大の酷暑や残暑、今度は自民党総裁選や政治資金裏金問題、そして衆議院解散総選挙と、まさに時代が大きく変わろうとしており、この先どうなるのか?社会に混沌とした兆しが見え始めています。そんな就職活動を取り巻く環境の中で皆さんはクラカグループで働くことを決断し、今日の内定式に臨んでいただいた事に、当グループを代表して改めて心から歓迎をいたします。
当グループでは、来年の四月に4名の皆さんがメンバーに加わることで、社員やパート、外国の人達約130名を含め総員約420名となります。その全員が共有する基本理念を内定式でお伝えしたいと思います。それは挨拶・清掃・新しいことへ挑戦するという三つの基本理念です。そしてそれを実践できるということが私は大事だと考えます。
クラカグループは基本を大事にする企業です。ただいま述べた三つの基本は特別にお金がかかるわけではありません。それを皆さん含め全員が実践することによって幸せが個人に集まり、それが企業に集まってきます。是非実践をしていただきたいと思います。
次に企業のビジョンですが、食を扱う企業として「新鮮な美味しい食品を、消費者の皆様に安定的に供給をしていく」ということです。もし悩み考えることがあっても、このビジョンを思い出して実践していただきたいと思います。
また冨本は現在の世界情勢と食料自給率にも触れました。
ロシアのウクライナ侵攻やハマスとイスラエル紛争など世界情勢は混迷を深めており防衛強化に関する国家安全保障問題も重要となりますが、まず食料が無ければ人は生きていけません。食料安全保障(あらゆる人が、いかなる状況でも健康で活動的な生活に必要な食料を入手できる状態)の観点から私達は重要な事業に携わっているのだという自覚を持たなければなりません。
しかし日本の食料自給率は現在38%で62%は輸入品に頼っているのが現状です。加工・業務用野菜(カット野菜)も3割は輸入品に頼っています。
もしも有事(他国との衝突による非常事態)があり経済封鎖などによって輸入品が入ってこなくなれば、私達は食べるものが無くなります。国内で生産している38%の野菜も肥料(窒素・リン酸・カリウム)はほぼすべて輸入品に頼っているからです。つまり輸入品が無くなると国内でも生産できなくなります。
そういったこともあり、クラカグループでは農林水産省が推進する「国産野菜シェア奪還プロジェクト(国内だけで生産できるようにする)」に参加しています。そしてサプライチェーン(原材料の調達から生産、加工、流通、販売まで供給に関する一連の流れ)を国内だけで構築しようとしています。そういう重要な事業に皆さんは携わるのだという自覚と使命感をもって働いていただきたいと思います。
祝辞の後は内定証書の授与が行われ、内定者からの自己紹介がありました。
自己紹介では皆さん自身の趣味を紹介し、アニメや韓国KPOPアイドル、ゆるキャラなど今の若者に人気のあるものや、散歩やジョギングといった世代を超えて共通する趣味などがありました。
その後は勉強会です。今度は先輩社員による各部署の紹介を行いました。
「総務部」「荷受部門(市場)」「カット野菜部」「アグリ生産部」「情報管理室」「営業本部」が説明を行い、各部署の役割、どんな人が働いているのか、他部署との交流や関係性についてなどを紹介しました。しっかりと勉強できたでしょうか?
勉強会の合間に先輩社員との「ランチ交流会」を行いました。場所は本社屋より歩いて3分ほどの場所にある当グループが運営するダイヤモンドピザ&コーヒーです。
緊張がほぐれ、皆さん和やかな雰囲気での食事会となりました。お客様に商品を届ける前に、まずは自身でその商品を食べてみる、これも食品会社としては重要な勉強だと思います。自身が美味しく食べられない商品をお客様に届けて喜ばれるわけないからです。
最後にクラカグループ専務の冨本より皆さんにアドバイスとお願いです。
皆さんは高校・大学でたくさんの知識を学び、これから社会や企業に入って行きます。しかし、知識がたくさんあるという事と、それを活用出来るか?出来無いか?ということには大きな差があると私は思います。
そこで皆さんがクラカグループに入社されたら、自分自身が納得するまで仕事を経験して、そしてその確認と検証を繰り返して仕事の内容に納得する。納得すれば自然と知識が知恵に変わります。知識はあっても知恵が無い、そうではなく、学生時代から積み上げた知識を知恵に転換し、それをクラカグループの中で活用することによってクラカグループの未来を築き上げていく、それを私は皆さんにお願いしたいと思います。
卒業まで少なくなった学生生活ですが、学校で学んだ事、体験した事、やり残した事を最後まで見つめ直して学んでいただき、そして来年の四月にこの場で皆さんの元気な姿で再びお会いできることを楽しみにしております。
本日はお疲れ様でした。