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日本一のみかん産地・和歌山県JA紀南の皆様がご来社されました【果実部】

日本一のみかん産地・JA紀南の皆様がご来社されました

2024(令和6)年10月24日(木)、JA紀南総合選果場運営委員会委員長の中山様、JA紀南みかん部会新庄みかん部会長の樫山様、JA紀南みかん部会万呂みかん部会長の楠本様、JA紀南上秋津支所考査役の岡崎様がご来社されました。

クラカグループ倉敷青果株式会社からは、顧問の冨本と、蔬菜部で和歌山県産の果実や野菜を担当する鄭課長が出席し、これから本格的なシーズンを迎えるみかんやその他の特産物の生産情報、ならびに当社の拠点である倉敷市周辺地域の販売状況について情報交換を行いました。

JA紀南の皆様がご来社されました

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20年連続でみかんの収穫量日本一を誇る和歌山県では、今シーズンの極早生(ごくわせ)みかんの収穫が9月中旬からスタートし、本格的な出荷期を迎えています。

和歌山のみかん
 
温暖な気候に恵まれた紀南の極早生みかんは、黄緑がかった色合いで、さわやかな酸味が魅力の逸品です。今年は台風や病害虫の影響も少なく、糖度と酸味のバランスが非常に良好な仕上がりとなっているそうです。
JA紀南では、平年並みとなる約2,700トンの収穫が見込まれており、今年も多くのご家庭に新鮮なみかんをお届けできる予定です。

極早生みかんに続いて、「日南1号」「ゆら早生」「上野早生」などの品種が順次収穫されます。12月には、皮が薄くとろけるような甘さでコクと風味の木熟みかん(きじゅくみかん)が出回り、年明けには「紀州一番」という越冬みかんも登場します。

倉敷青果に入荷したJA紀南のみかん
 
また、JA紀南では、糖度が一定の高さに達したものを選別し、「」ブランドとして展開しています。
近年、生鮮食品でも機能性表示食品が増えてきたことから、温州みかんの成分について独自の分析調査を実施し、「紀南みかん」の名称で消費者庁への届け出を行いました。
この結果、2019年秋、和歌山県紀南地方特産の温州みかんは機能性表示食品として消費者庁の認定を受けました。

機能性表示食品の紀南みかん「天」
 
その理由は、温州みかんに含まれる成分「β-クリプトキサンチン」が糖度が高いほど多く含まれる傾向にあり、この成分には骨形成を促進し、発がんを抑制する効果があると報告されているためです。

JA紀南は、パッケージに機能性表示と1日3個の摂取目安を明記し、「おいしいのはもちろん、体にもいい」という付加価値を消費者に提供し、現代の健康志向に応える機能性表示食品として、新たな価値を確立しています。

紀南みかんの機能性表示と摂取目安パッケージ側面に記載されている紀南みかんの機能性表示と摂取目安
 
しかしながら、気候変動や原価価格の高騰、2024年問題など、農業を取り巻く環境は厳しさを増しています。これらの課題は生産者やJAだけでなく、国や地域、そして私たち消費者も含めた社会全体で取り組むべき重要な問題となっています。

当社はJA紀南との長年の信頼関係のもと、みかんや梅をはじめとした品質の高い青果物を消費者の皆様にお届けしてまいりました。
今後もさらなる連携強化を図り、共に発展してまいります。

JA紀南の皆様、お忙しい中ご来社いただき、誠にありがとうございました。