韓国の定番野菜「エホバク」の魅力とは? 韓国農村振興庁の皆様がご来社されました

2025年(令和7年)3月11日(火)、韓国農村振興庁の皆様がご来社され、韓国で非常にポピュラーな野菜「エホバク」の紹介および販売促進に関する商談が行われました。
商談はクラカグループ本社・製造課事務所の2階にて実施され、クラカグループからは倉敷青果株式会社の冨本専務、蔬菜部の高橋課長、カット野菜部の藤原課長、黒川が出席しました。
製造課事務所に到着後、当社のカット野菜加工施設をご視察いただきました。
視察後、商談室に集まり、韓国からお持ちいただいたエホバクの実物を前に、その特性や魅力について詳しくご説明を受けました。説明中、参加者からは次々と質問が飛び交い、エホバクへの強い興味が見て取れました。
続いて、韓国からご持参いただいた材料を用いて、エホバク入りチヂミと2種類のソースでいただく炒め物を調理いただきました。試食してみると、あっさりとした味わいで、加熱後も鮮やかなグリーンを保ったまま見た目も良く、日本人の好みに合う食材だと感じられました。




食後には、魏様が見事な包丁さばきで、韓国の定番果物「チャメ」を振る舞ってくださいました。


チャメ(참외)とは?
チャメは韓国を代表する夏の定番フルーツで、日本ではマクワウリと呼ばれています。
鮮やかな黄色の皮に白い縞模様があり、みずみずしくシャキシャキとした食感が特徴です。甘みと爽やかな風味があり、韓国では子供から大人まで広く親しまれています。
栄養面では、ビタミンC、クエン酸、βカロテン、食物繊維、葉酸、カリウムなどを豊富に含み、さらに低カロリーなため、夏バテ予防や美容効果、疲労回復が期待できる健康的なフルーツです。
韓国では種まで食べることが一般的であり、主な産地は慶尚北道の星州(ソンジュ)郡で、韓国のチャメ総生産量の70%を占めています。
日本にも年間約150トン前後輸出されており、旬を迎える夏の時期には韓国の食材を扱うスーパーや、ネットショップでも販売している店舗が増えてきました。
韓国農村振興庁の
Wi, Tae-Seok様
Kim, Chang Hwan様
Lee Sang Hun様
この度は遠方よりご来社いただき、誠にありがとうございました。
エホバクの魅力を実際に体験し、日本市場での可能性について貴重な意見交換ができましたこと、心より感謝申し上げます。試食を通じて、日本の食文化との親和性を実感し、市場導入に向けた大きな一歩となりました。
今後は量販店での販売を見据え、日本国内でのエホバクの普及に向けて、消費者の皆様に直接魅力を伝える機会を創出していきたいと考えております。
クラカグループは、これまで同様に国産野菜の消費拡大に全力で取り組むとともに、日本の食卓に新たな価値をもたらす食材を積極的に提案し、食の多様性の拡充に努めてまいります。
エホバクを使ったお料理レシピ
韓国農村振興庁の魏様から教えていただいたレシピです。
エホバクコチュジャンチゲ(1人分)
< 材料>
- エホバク
- 20g(1/4個)
- ジャガイモ
- 20g
- 豆腐
- 20g
- 玉ねぎ
- 20g
- 豚肉(肩ロース)
- 50g
- ネギ
- 50g
- ニンニク
- 50g
< 調味料(ソース)>
- コチュジャン
- 大さじ 1/2
- テンジャン
- 小さじ 1
- 醤油
- 小さじ 1/2
- 唐辛子粉
- 小さじ 1/4
- ごま油
- 大さじ 1/2
- サラダ油
- 大さじ 1/2
- 水
- 1カップ(240cc)
< 作り方 >
- 鍋にサラダ油とごま油を入れ、中火で豚肉を炒め、火が通ったら水を加えます。
- エホバクは0.5cmの厚さに切り、ジャガイモはエホバクの半分程度の薄さに切ります。玉ねぎはエホバクと同じ大きさに切り、ネギは斜め切り、ニンニクはみじん切りにします。
- コチュジャン、テンジャン、醤油、胡椒を煮汁1スプーン分と混ぜてソースを作ります。
- 豚肉のスープが煮立ったら、切った野菜と手順3のソースを加えます(ニンニクとネギは除く)。
- ジャガイモが柔らかくなったら味を調え、不足していれば塩で調節します。チゲにニンニクを加え、3分煮た後ネギを加え、さらに1分煮て火を止めます。
エホバクジョン(エホバクチヂミ)
< 材料 >
- エホバク
- 40g
- 玉ねぎ
- 10g
- 干しエビ
- 小さじ 1/4
- 塩
- ひとつまみ
- ジャガイモ澱粉
- 大さじ 1
- サラダ油
- 大さじ 2~3
< 作り方 >
- エホバクを非常に薄く千切りにします。玉ねぎも薄く千切りにし、干しエビ、片栗粉、塩を加えて混ぜます。
- フライパンにたっぷりのサラダ油を敷き、中火で予熱します。手順1のエホバク生地を入れ、薄く広げます。一方がこんがりと焼けたら裏返し、しっかり火を通します。
エホバク(애호박)とは?
エホバクは韓国で広く親しまれている韓国語で「子供のカボチャ」という意味を持つウリ科の野菜で、日本では「韓国カボチャ」や「朝鮮カボチャ」とも呼ばれています。
ズッキーニに似た形状をしており、独特の食感とほど良い甘みが特徴です。また、皮が薄いため剥く必要がなく、料理の手間が省けるのも利点の一つです。
旬を迎える夏から秋にかけて多く消費されますが、一年を通じて食べられる野菜で、炒め物やスープ、鍋など季節に応じて様々な食べ方を楽しむことができます。
また、低カロリーながら栄養価が高く、βカロテン、ビタミンA、ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富に含まれているため、健康や美容に関心のある方に最適な野菜です。