新見市農林業振興技術者連絡協議会の方々が訪問されました
令和2年(2020)年11月19日(木)新見市農林業振興技術者連絡協議会の方々(新見市産業部農林課、新見市大佐支局地域振興課、新見市哲西支局地域振興課、晴れの国岡山農業協同組合新見広域営農経済センター、備中県民局農林水産事業部の総勢10名)がクラカグループへ訪問されました。
目的は、研修事業の一環としての先進事例調査ということで、倉敷青果荷受組合 理事長 冨本と農地所有適格法人クラカアグリ 牛丸が、当グループが力を入れている、カット野菜の製造・販売と加工・業務用野菜の生産についてご説明させていただきました。
『単身世帯の増加』『女性の社会進出』『高齢化』などで、カット野菜の需要は益々増加しています。
そんな中、安全・安心なカット野菜を安定供給させるには国産野菜だけでは価格や出荷量、品質が安定せず、需給調整を行う倉敷青果荷受組合(中間事業者)にとって輸入野菜に一部頼っている状況です。
ですが新型コロナウイルス感染拡大の影響で、その輸入野菜の出荷量も安定せず、契約取引による国産野菜の供給量を増加させる必要があります。
そこで加工・業務用野菜の契約取引を行うクラカアグリでは、岡山県内の遊休農地・水田を利用した加工・業務用露地野菜の栽培に力を入れ、機械化やITの導入により、栽培面積の拡大を図っています。
更に岡山県内でキャベツ農作業支援を行い、新規生産者を含めた産地育成をする事で、国産野菜の生産拡大にも力をいれています。
来年2月末には青ネギの集出荷貯蔵施設を整備し、皮むき洗浄機の導入で令和4年度には青ネギの出荷量を現在の約5倍(266t)に増やす計画です。
皆様熱心に傾聴され、加工・業務用キャベツの品種には何を使用しているか?などの質問もありました。
加工・業務用キャベツは、水分が多く葉の巻きが甘いと機械でカットする際にサクっと切れず、裁断面が傷んですぐに変色してしまう為、水分が少なく巻きの堅い寒玉キャベツが最適です。
また、小ぶりのキャベツでは機械で芯を抜いた後の歩留率が悪く、作業効率も低下する為、Lサイズ以上の大玉を使用するのです。
新見市大佐地区では4年前より加工・業務用野菜の契約取引を行っています。生産1年目は、品種の選定、播種、定植のミスにより出荷できなかった失敗もありましたが、2年目からクラカアグリが農作業支援を行い、今では出荷量約200tの産地まで拡大してきました。
説明後は倉敷青果荷受組合カット野菜部 寺田の案内で集出荷貯蔵施設内を見学していただきました。
常に低温に保たれた貯蔵庫で、鮮度保持に努めています。
最後に西日本最大級となるカット野菜工場(農産物処理加工施設)内にて、安全で安心なカット野菜がどのように作られているかを見学していただきました。
当グループでは安全・安心な加工・業務用国産野菜の周年安定供給に向け、日々尽力しております。
説明会や市場見学など、遠慮なくご相談ください。
今回は新見市農林業振興技術者連絡協議会の皆様、ご訪問ありがとうございました。
地域農業の活性化に役立てていただけたらと思います。