岡山県井原市のサツマイモの生産農家「早雲蜜芋本舗」を訪問しました
2023(令和5)年6月2日(金)、梅雨入りしあいにくの雨模様でしたが、クラカグループ倉敷青果株式会社カット野菜部課長の河合・藤原と、同じくカット野菜部の作間・橋本が、岡山県井原市にあるサツマイモ農家『早雲蜜芋本舗(そううんみついもほんぽ)』を訪問しました。

早雲蜜芋は、もともと井原の地元の人々が自分たちで味わうために栽培してきたお芋です。
美味しい芋を種芋として残し、自然の成り行きに任せて代々受け継いできたもので、焼くと蜜が滲み出てくることから、この地域では愛着を込めて「蜜芋」と呼ばれていました。
また、井原市は戦国大名(戦国時代に自身の領土と家臣を従えた武将)の先駆けと言われる北条早雲(神奈川県小田原城の城主)の生誕地とされています。この歴史にちなみ、日本古来のスイーツとして「早雲蜜芋」と名付けられたそうです。
品種としては、ねっとり系で知られる安納芋(あんのういも)のオリジナル品種にあたり、切断すると鮮やかなオレンジ色の中身が現れます。
スチームコンベクションで加熱してから冷凍すると、より甘味が増して表面に蜜があふれ出てくるとのこと。ホームページでは、これらの特徴を活かした様々なスイーツも販売されています。
今回の訪問では、サツマイモを貯蔵する『室(むろ)』の内部も案内していただきました。
サツマイモは収穫後、1~2か月ほど適度な温度と湿度で寝かせることで、デンプンが糖に変わり甘味が増していきます。
早雲蜜芋本舗では、石を積み上げて内部を削った「自然の冷蔵庫」とも言える環境で貯蔵しています。通年約15度に保たれたこの環境こそが、蜜芋の濃厚な甘さを引き出す鍵となっています。

早雲蜜芋本舗では昨年より圃場(ほじょう)を増やし、今後はさらに販売先を広げていきたいとのことでした。
岡山ブランドとして確立されたサツマイモは珍しく、地産地消の観点からも非常に魅力的です。当グループとしても、この素晴らしい地元の味を広めるために協力し、積極的にアピールしていきたいと思います。
今回、弊社の訪問に快くご対応いただきました早雲蜜芋本舗の森兼社長、営業の野村様、誠にありがとうございました。

