【夏のフルーツ急便特集2024】岡山県総社市のぶどう生産者「山雅ファブリカン」を訪問しました
2024(令和6)年5月24日(金)、倉敷青果株式会社カット野菜部課長の河合と作間が、毎年クラカグループで販売を行っている夏のフルーツギフト、『クラカうまいもの市場 夏のフルーツ急便』についての商談のため、岡山県総社市でぶどうの生産を行っている『山雅ファブリカン』を訪問しました。
山雅ファブリカンはシャインマスカットを中心に、ニューピオーネやオーロラブラックなどのぶどうを栽培しています。ぶどう栽培の原点である土づくりからこだわり、「最高のぶどうへのこだわりと、食べた方に感動をお届けしたい!」という強い信念を胸に、日々生産に取り組んでいます。
ぶどうの樹1本1本の根を確認し、土の状態を確かめながら育てられたぶどうは、高級ホテルや大手百貨店、海外バイヤーなど、様々な分野のプロフェッショナルな方々から高い評価をうけ、多くの方々に選ばれ続けています。
>> 山雅ファブリカンのホームページはこちら <<
まず、山雅ファブリカンのオフィスを訪れ、代表取締役の山下様とフルーツギフトに関する商談を行いました。その後、ニューピオーネとシャインマスカットの生育状況を確認するため、両品種の栽培ハウスへと足を運びました。訪問した際には、7月の出荷に向けた最終的な間引き作業が行われており、ニューピオーネは1房あたり35粒、シャインマスカットは45粒を目安に、熟練した作業員が手際よく作業を進めていました。
ニューピオーネの視察を終え、次にシャインマスカットのハウスへ向かうと、房にクリップが止めてあるのに気づきました。従業員の方に尋ねてみると、それはジベレリン処理を終えた印なのだと教えてくれました。
ジベレリン処理とは・・・
ジベレリン処理は、一般的に「ジベ処理」と呼ばれています。ジベレリンは植物が本来持つホルモンの一種で、ブドウの果実の成長や大きさ、果皮の色や艶などに大きな影響を与える要素です。
通常、ジベ処理は2回行われます。1回目は花が咲き始める頃、2回目は花が咲いて2~3週間後に行われます。ジベレリンには果肉を大きくする作用があり、最初の処理を花が咲き始める時期に実施することで、受粉しなくても実が大きくなり、結果として種のないぶどうができあがります。
容器に入ったジベレリン液に一房ずつ浸していくという手間のかかる作業ですが、2回に分けて行うことで、より品質の高い「種なしぶどう」を栽培することが可能になります。
山雅ファブリカンではジベ処理のほかにも、美味しいぶどうを作るための様々な工夫が施されています。
ハウス内には温風暖房機が設置され、最適な温度管理が行われています。ハウス内にめぐらされた送風ダクトには、温度ムラをなくし効率的な温度管理を行うために、空気穴が空いています。これにより、ぶどうは適切な温度で栽培され、高品質なぶどうの生産につながっています。
また、日中は太陽の光でハウス内が熱くなりやすいため、送風ファンを使ってハウス内の空気を循環させています。
クラカグループでは、山雅ファブリカンが心を込めて栽培したぶどうを『クラカうまいもの市場 夏のフルーツ急便』で販売する予定です。
ぶどうの樹と対話しながら栽培に取り組み、最高のぶどうへの「挑戦」を続けるその熱意が皆様に伝われば幸いです。
山雅ファブリカンの皆様、
今後ともよろしくお願いいたします。
訪問したハウスで栽培されていたぶどうの品種
ニューピオーネ
一粒一粒が大きく食べ応えがあり、適度な甘さで爽やかな甘酸っぱさが特徴です。また、皮離れが良いので食べやすく、お子様にも好評です。
「ピオーネ」と「ニューピオーネ」の違いは種の有無。現在、岡山県ではほとんどが種無しの処理を施した「ニューピオーネ」として出荷しています。
シャインマスカット
甘みと香りはもちろん、皮ごと食べられる手軽さ、大粒で食べ応えのある食感、美しい黄緑色と光沢は、まさにエメラルドグリーンの宝石を思わせます。
その美味しさと美しさから贈り物としても人気が高く、ブドウの代表格として多くの人を魅了し続けています。