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【夏のフルーツ急便特集2024】岡山県総社市の桃生産者「窪津真果園」を訪問しました

岡山県総社市の桃生産者「窪津真果園」を訪問しました

2024(令和6)年5月24日(金)、岡山県総社市のぶどう生産者「山雅さんがファブリカン」に続いて訪問したのは、同じく総社市の桃生産者『窪津真果園』です。
窪津真果園
 
窪津真果園は、全国的に有名な高品質なの産地である岡山県で、三代にわたり本当に美味しい桃の追求と極上の味わいを皆様にお届けするため、日々研究を重ねて桃作りに取り組んでいます。
60年以上にわたって受け継がれてきた歴史と農法の賜物として、窪津真果園で作られるすべての桃は「吉備三代桃」と名付けられ、極上の桃が生み出されています。
>> 窪津真果園のホームページへ <<
 
クラカグループで販売を行っている夏のフルーツギフト、『クラカうまいもの市場 夏のフルーツ急便』などの商談を行った後、桃の生育状況について説明を受けました。
今年は春先の気温の不安定さの影響からか果実の出来が悪く、間引く果実がほとんどないという生産者もいるそうですが、幸いにも窪津真果園では、ほぼ平年並みの出来のようです。

窪津真果園の窪津さんから説明を受けている様子
袋掛け前の桃
 
そして、話題は今年大量発生しているカメムシの被害についてになりました。
大量発生の原因として、前年にカメムシの餌となるスギやヒノキの実が多かったため数が増え、さらに暖冬の影響で多くがそのまま越冬したことで、この時期の個体数増加につながったと考えられています。
カメムシの大量発生を伝える山陽新聞2024年5月22日付山陽新聞より転載
 
カメムシは気温の上昇とともに活動が活発になり、農園に飛来して果実を吸汁します。カメムシに果実の汁を吸われると、えくぼのような窪みができて、商品として出荷することができなくなってしまいます。
現時点ではまだ果実が熟する前ですが、すでにカメムシに吸汁された形跡のある果実も見受けられました。
カメムシの被害にあった桃の果実
 
窪津真果園でも今年の春からカメムシの発生が増え始めたそうです。平年は一日に1匹程度しか見かけませんでしたが、今年は10倍ほどの毎日10匹近くも見つかるといいます。対策としては、薬剤を撒いて個体数を減らす、袋掛けの時期を早めてなるべくカメムシと果実の接点を減らす、また見つけ次第その都度駆除するなどを行っていますが、これらの対策を講じても、すべてのカメムシを駆除することは難しい状況のようです。
 
お話を伺っている場所の反対側の斜面を見ると、すでに袋掛け作業が始まっていました。
果実に袋を掛ける理由は、日光を遮断して果実の日焼けを防ぎ、美しい桃を育てることや、桃に寄生する害虫や病気を遮断できることにあります。そのため、農薬の使用量が少なくて済み、窪津真果園が掲げる「安全で安心な岡山白桃」の生育が可能になります。
また、袋で包むことで桃は雨風からも守られ、風による擦れや雨による傷、ひび割れを防げるため、より品質の高い桃を育てることができます。
袋掛けは大変な手間暇がかかる作業ですが、最高の「吉備三代桃」をお客様にお届けるために欠かせないものです。

袋掛けされた桃
 
加えて、風対策としてネットを設置し、風の影響を軽減しています。
風よけのネット
 
窪津真果園の窪津様
お忙しい中ご対応いただきましてありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
 

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