岡山商科大学で岡山経営者論の講義を担当しました
2024(令和6)年6月17日(月)と7月8日(月)の2回にわたり、クラカグループ 倉敷青果株式会社カット野菜部部長の寺田が、岡山商科大学にて一般社団法人岡山経済同友会のボランティアプロフェッサーとして登壇、「岡山経営者論」の講義を行いました。
「岡山経営者論」は、1996年4月から一般社団法人 岡山経済同友会の協力のもと、岡山県内の経営者を招いて開講されている講義シリーズです。
この講義の特徴は、経営者の「生の声」を直接聞けることにあり、各社の経営活動や経営者本人の考えを深く学ぶことができます。
講義ではアクティブラーニング形式を採用し、学生の皆さんは提示された課題に対してグループ討論や発表を行い、集団での問題解決能力や発表力を養います。
異なる地元企業のトップを招き、現実の経営に即した「実践経営学」を学ぶことができるこの講義は、知識だけでなく、ビジネスの面白さも実感できる内容となっており、未来のリーダーを育てるための実践的な経営教育プログラムです。
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講義では、クラカグループ・倉敷青果株式会社の事業内容と成り立ちの説明から始まり、野菜需要と生活スタイルの変化による「食の外部化」へいち早く対応するため、カット野菜事業への参入したことなど解説しました。
それに伴い、加工・業務用野菜の需要増加にも対応出来る体制作りを進め、安全・安心な食の提供への取り組みや、それに関連する野菜生産への挑戦と参画理由についても述べました。
話題は国内食糧自給率の低下とそのデメリットへと移り、食料安全保障の確保のための国産野菜のサプライチェーン構築について論じました。
また、高齢化や後継者不足による農業従事者の減少、それに伴う耕作放棄地の増加により、企業の農業参入が増加している現状も紹介しています。
次に当社も運営に携わっている、青果物を効率的に流通させるための主要な仕組みである卸売市場の役割について説明しました。産地からの直接仕入れの増加、産地直売所の隆盛などによる市場経由率の低下など、青果物流通の現状と変化が説明され、産直等の動きや一次産品の販売形態の変化についても言及がありました。
また、一次加工から最終製品に至る農産加工品の需要増加に触れ、外食産業、中食産業、流通企業の農産物生産から商品開発までの流れについて解説しました。
これらを踏まえ、単なる青果物流通だけでは付加価値を生み出すことが難しい現状を指摘。実需者が購入したいと考える形に商品を変えることにより、いかに付加価値を生み出し、売上増につなげているかをお話しました。
加えて、中山間地域における農産物の生産振興に寄与するクラカグループの取り組みには、意義があり使命感を持って農業の未来を背負って事業を展開していることをお伝えしました。
最後に、このヒストリーはどの分野の進化成長にもつながることを説明し、未来ある学生の皆さんに様々なチャンスがある中で、クラカグループのこれまでの挑戦と今後の展望を語りました。
この講義を通じて、学生の皆さんが将来のキャリアを考える上での新たな視点を得てくれたことを願っています。
最後になりますが、クラカグループの歩みと将来のビジョンを、未来ある学生の皆さんにお伝えする貴重な機会を提供してくださった岡山商科大学に、心より感謝申し上げます。
クラカグループは、今後も積極的に情報発信を行い、地域社会の発展に貢献してまいります。
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