北海道十勝地方JAさらべつ農産部の皆様がご来社されました
令和6(2024)年11月28日(木)、北海道河西郡更別村のJAさらべつ農産部の3名がご来社、情報交換およびクラカグループ倉敷青果株式会社のカット野菜加工施設を視察されました。
雪原となった更別村の圃場から日高山脈を望む
冒頭、当社顧問の冨本より、遠方からお越しいただいた皆様へお礼の挨拶を述べました。続いて、品目担当者とカット野菜仕入れ担当者から、これまでのお取引への感謝と今後の販売方針について説明させていただきました。
当社からのご挨拶を終え、JAさらべつ農産部の梶浦部長、農産課販売係の貫田係長、佐々木様から、昨今の生産状況を含めたご報告とご挨拶をいただきました。
今年は北海道特有の冷涼な気候にもかかわらず、猛暑の影響を避けることはできませんでした。十勝地方においては地域差が見られ、沿岸部は親潮の影響を受けるため、海からの冷たい風が吹き込むことで比較的被害が軽微でした。一方、山間部では気温上昇による生育遅れや病害の発生が報告されています。
また、太くて収量の多い品種「とかち太郎」が生まれた十勝地方は日本一の長芋産地です。JAさらべつでも生産量や品質向上に向けた取り組みが継続的に行われています。当社では、丁寧に梱包され出荷されているさらべつ産の長芋を、じゃがいもや加工用キャベツなどと併せて取り扱っています。
さらべつ産の長芋は、従来からポリ袋ではなく、おがくずを用いて出荷されてきました。最近、おがくずの価格高騰に伴い、ポリ袋への切り替えを検討する産地も出てきています。ポリ袋への変更によってコストと作業の手間を削減できる利点がありますが、袋内に水が溜まり、品質を損なう可能性があります。
一方、さらべつでは、多少のコストがかかるものの、高品質な長芋をお客様にお届けするため、おがくずを満タンにして出荷を続けています。このような丁寧な取り組みが、さらべつ産長芋の品質と信頼を支えているのです。
十勝地方の長芋圃場
意見交換の後、カット野菜関連施設を視察しました。お取引している品目を紹介しながら、加工・業務用野菜の産地、納品先、および取引先との取り組みについて詳細に説明いたしました。
当社では、さらべつ産の野菜を、高い品質と知名度を誇る地域ブランドとして認識しています。今後も生産者の皆さまとの積極的な意見交換を通じて、生産地と協力体制をさらに強化し、販売促進に努めてまいります。
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山芋、長芋、自然薯はどう違うの?
山芋、長芋、自然薯はすべてヤマノイモ科に属する根菜ですが、それぞれ異なる特徴と用途があります。
山芋
これは一般的な名称であり、自然薯、長芋、大和芋を含む総称です。山芋は主に「ヤマノイモ科 ヤマノイモ属」に分類されます。
長芋
水分が多く、さらさらとした食感が特徴で、すりおろすと粘りが少なくなります。一般的には流通量が多く、サラダや炒め物などに使われます。
自然薯(じねんじょ)
日本原産の品種で、高価で希少な食材です。強い粘り気が特徴で、栄養価も高く、特にレジスタントスターチを豊富に含んでいるため、腸内環境を整える効果が期待できます。