岡山県倉敷市の青果市場

佐賀県農業技術防除センターの方々が訪問されました

2020(令和2年)年12月17日(木)、佐賀県農業技術防除センター 所長 川崎様、露地野菜担当専門技術員 野中様がクラカグループへ訪問されました。

目的は加工・業務用野菜需要に対応した取り組みと、野菜産地の育成について、先進事例の調査研修です。

比較的平地が多く、水田(米・麦・大豆)地域がその8割を占めている佐賀県ですが、主食用米の消費量は年10万トン程度減少しており、その減少分を麦・大豆・家畜用などの飼料用米等に充てています。

しかし、主食用に比べ飼料用米の価格はその約17分の1で、国の交付金なしでは経営できない状況です。

そこで、佐賀県農業技術防除センターでは水稲から野菜などの高収益作物への転換に取り組んでおり、近年益々需要が高まっている加工・業務用野菜に着眼しました。

 

 

研修には倉敷青果荷受組合のカット野菜部・クラカアグリ株式会社も同席し、質疑などに応えさせていただきました。

市場価格に左右されず、生産農家の収入安定につながる契約取引ですが、豊作による価格下落や、消費の低迷によって生産しても取引してもらえないことがあるのか?という質疑もありました。

クラカグループでは、地元契約農家である『岡山県産野菜生産・利用拡大協議会』との密な情報交換を行っているので、随時生産量を調整しています。ですが、長雨や猛暑の影響で不作となり出荷量が不足する場合もあります。そうした場合には生産者と相談した上で市場で仕入れ需給調整しています。

 

 

国産たまねぎ出荷量全国2位の佐賀県。その広大な平地は、大型機械の導入に適しており、斉一な生育と均一な圃場環境を構築すれば一斉収穫(作業の省力化)が可能となります。

是非研修内容を佐賀県に持ち帰っていただき、加工・業務用国産野菜の生産拡大と担い手不足を補うスマート農業化に役立てていただけたらと願います。

 

 

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